初心者現場監督向け測量講座

皆さんは測量という言葉をご存じでしょうか?土地上に位置や高さを求める技術の事です。

建設現場では測量は必須の作業です。測量とは例えば四角い建物を建設する場合、四隅のポイントを現場に落とし込む作業が必要です。四隅のポイントは四角い建物であれな通常それぞれ直角になっていないとダメですし高さを間違えば垂直に建物が出来ませんのでとても重要な作業です。

建築現場では建物は四隅が直角の場合が多いので逃げ墨というのを設置しそこからポイントを追うケースが多いです。土木現場では座標測量による位置出しする場合が多いです。ちなみに私は土木です。

①位置を出す方法

建築の墨出し測量の例

建物を建てたい場所にを設置してそれを目印にすればよさそうですが、実際は施工中に掘ったりしてそれが無くなってしまいます。なので最初からある程度離れた場所にのような逃げを設置しておきます。そうすればがなくなってもがあればポイントの復元が可能です。逃げは木杭や墨、ペイント、刻み等で設置します。順を追って見ていきましょう。

①建物を建てる場所が決まりました。

②建物の四隅に目印を出すのが普通です。

逃げを設置しておきます。今回は10m離しておきます。

④建物の基礎を作るために地盤を掘ったら四隅のポイントが無くなってしまいました!

⑤でも大丈夫。逃げからポイントを復元できます!

⑥今度は頼み逃げのポイントが無くなった!

⑦でも大丈夫。別の逃げからポイントを追い出せる!

⑧計画通りに無事完成できました!

⑨さらに実務では…逃げを設置してすべての逃げが消失しても復元できるようにしておきます。

土木現場の測量の例

例えば道路を新設する工事の場合、全て直角という訳にはいきませんので、座標の概念を用います。

基準点Aと水平方向に100m離れた基準点Bを設置してみました。

現場に方眼紙を敷くのをイメージしてください。

測量では通常縦方向をX軸、横方向をY軸と表現します。基準点はそれぞれX=0.0,Y=0.0、X=0.0,Y=100.0と考えます。グーグルマップの位置情報の緯度、経度を局地的に現場に応用する訳です。

仮に目標点の距離がそれぞれ縦横20mだったとすると、目標点はX=20.0,Y=20.0となります。

三角関数を使うと基準点Aと目標点の位置関係が解ります。

角度と距離が計算できますので、角度と距離が測定できるトータルステーションという測量機械を使って目標点の杭などが無くなってもを復元できます。√2≒1.4142です。

座標を使って基準点からの角度と距離を計算できますし、角度と距離から座標を求める事もできます。

難しいですがトータルステーションという測量機器と計算ソフトやCADを使えば簡単に計算してくれますので安心してください。スマホで使える無料ソフトも今では沢山ありますのでここでは概念だけ理解しておけば十分です。

②高さを求める方法

窓を覗くと水平の線と目標物が見れるをレベルという機械を使って計測します。スタッフと言う目盛りが付い棒を目標物に垂直に立てその差を計算します。

例:基準高さをH=1000㎜とし目標物の目盛りの読みが800㎜すると目標物の天端の高さはH=1200㎜だとわかります。

ここではレベル器械の高さは=基準高1000㎜+スタッフの読み1000㎜=2000㎜

目標物の高さ=器械高2000㎜-スタッフの読み800㎜=1200㎜

実務では測量結果を丁張を設置して①、②の結果を現場に反映させます。

③丁張の設置例

この丁張を目標にして作業員は掘削したり、ブロックを設置したりします。丁張は作業を邪魔しないよう目標物から少し離して設置します。丁張の高さ-100mmが目標物の基準とするなどします。

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